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大腸がんと便潜血検査、大腸カメラ検査の関係性と重要性【宝塚市の内視鏡クリニック】

こんにちは。
宝塚市の内科医院【なかすじR内科・内視鏡クリニック】です。

 

健康診断の季節になりました。
今回は健康診断の項目にある便潜血検査について、大腸カメラ(下部内視鏡検査)の関係性や、その重要性について詳しくお話しします。

 

 

大腸がんを調べることの重要性

4人に1人はがんになる現代において、がんの予防や早期発見・早期治療は非常に重要です。

 

特に胃がんや大腸がんは、早期に発見できればほかのがんと比べて治療が比較的容易で、完治する可能性も非常に高いにも関わらず、日本におけるがんの死因第2位は大腸がんであり、女性に限ると1位を占めています。(胃がんは3位)

 

その理由としては、便秘や軽い腹痛など日常的に珍しくない自覚症状が多いため、自分では気づきにくいことが考えられます。
また、市民健診や人間ドックで便潜血検査に異常があっても「自覚症状がないので大丈夫」「おしりを他人に見せるのがはずかしい」などの理由から、2次検査である大腸カメラ検査(下部内視鏡検査)を受けない方が多いのも理由ではないでしょうか。

 

 

大腸がんの検査

大腸がんの検査には、主に便潜血検査と大腸カメラ検査(下部内視鏡検査)があります。

 

 

便潜血検査とは

便の中に混じっている微量の血液を検出する検査で、患者さんの負担が少なく自宅で簡単に検査が行える検査であり、健康診断で行われるスクリーニング検査として実施することがほとんどです。

 

便潜血検査は、進行大腸がんの早期発見に非常に効果的な検査です。
便に目に見えない微量の血液が含まれているかどうかを調べることで、大腸がんを見つけることができます。

 

 

便潜血検査だけで大腸がんがわかる?

便潜血検査の感度と特異度は、感度:約50~60、 特異度:約90といわれており、感度が低いため、偽陰性となる可能性があります。
また、特異度も十分とは言えず、痔核や便秘などがある場合は偽陽性となる可能性があります。

 

つまり、便潜血検査は大腸がんの初期のスクリーニング検査には適していますが、陽性反応が出た場合には単に「異常がある可能性がある」という拾い上げの結果にすぎません。

 

 

便潜血検査で陽性になった場合

繰り返しになりますが、これは必ずしも大腸がんが存在するということを示すものではありません。
痔や炎症性疾患・消化管の一時的な炎症でも、陽性反応が出ることがあります。

 

よって、陽性反応が出た場合は、大腸がんを鑑別することが必要であり、そのための2次検査として大腸カメラ検査(下部内視鏡検査)を受けることが重要です。

 

 

大腸カメラ検査(下部内視鏡検査)とは

大腸カメラ検査は、おしりから内視鏡を挿入して、大腸の内部を直接観察する検査です。
内視鏡には小型のカメラが搭載されており、リアルタイムで大腸の状態を確認することができます。
便潜血検査陽性の場合の精密検査として施行されます。

 

 

なぜ大腸カメラ検査が必要か

大腸カメラ検査は、大腸がん以外にもポリープや炎症、潰瘍などの病変を高精度で見つけることができ、
病変組織の一部を採取して確定診断に至ることも可能です。

 

また、大腸がんのリスクとなる大腸ポリープを見つけた場合は、その場で切除できるため大腸がんの予防医療としても有用です。

 

大腸カメラは、大腸がんの予防・早期発見・早期治療のための非常に優れた検査であり、大腸がんから患者さんの命を守るための重要な【手段】なのです!

 

 

当院の大腸カメラ検査の特徴

当院では、検査の際に患者さんが感じる不快感を軽減するため、当院では麻酔や鎮痛剤を使用しています。
これにより、半分眠ったような状態で検査を受けることができ、検査中の痛みや圧迫感を感じにくくなります。
特に、腸が曲がっている箇所やガスによる圧迫感が出やすい部分でも、安心して検査を受けていただけます。

 

また、当院では炭酸ガスを使用しているため、検査後のお腹の張りも軽減され、回復が早いのが特徴です。
家で下剤を飲むのが不安な方には、院内で下剤を飲めるように個室を用意していますので、ご遠慮なくお申し出ください。

 

 

まとめ

なかすじR内科・内視鏡クリニック】では、便潜血検査で陽性反応が出た患者さんに対して、大腸カメラ検査を用いた精密な診断を行っています。

 

検査時には、麻酔や鎮痛剤を使用して患者さんの負担を軽減し、安心して検査を受けていただけるよう配慮しております。

 

定期的に便潜血検査と大腸カメラ検査を受けることで、大腸がんやポリープを早期に発見し、適切な治療を行うことが可能です。

 

特に、40歳以上の方や大腸がんの家族歴がある方や飲酒習慣・喫煙習慣のある方は、大腸がんリスクが高まるため、陽性結果が出た際には、大腸カメラ検査を受けることを強くおすすめします。

 

宝塚市で大腸カメラ(下部内視鏡)検査をお考えの方は、ぜひ当院までご相談ください。

 

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