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帯状疱疹のワクチン接種について
帯状疱疹とは、水痘(みずぼうそう)のウイルスが再活性化して発症する感染症です。主な症状は、体の左右どちらか一方の神経に沿って、ピリピリとした痛みや赤い斑点、小さな水ぶくれなどが帯状に現れることです。日本人成人の90%以上が原因となるウイルスが体内にあり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症します。
帯状疱疹自体も治療に難渋することがあり大変な病気ですが、最も厄介なのは
帯状疱疹の後遺症です。比較的有名なのは皮膚症状が治った後も痛みが続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)ですが、これは「なった人にしかそのつらさはわからない」と言われるほどその後の日常生活に支障をきたすことがあります。また、眼合併症(角膜炎など)やラムゼイ・ハント症候群(顔面神経麻痺や聴力低下、めまいなど)などさまざまな症状があります
高齢になればなるほど、PHNに移行する確率は高くなることや、帯状疱疹は50歳以上になるとかかる人が増えることから、各自治体では50歳以上の市民には助成金を出して帯状疱疹ワクチン接種を推奨しています。
https://www.city.takarazuka.hyogo.jp/kenkofukushi/kenko/1028475/1056667.html
(宝塚市HPより)
2種類のワクチンのうち、どちらを選べばよいか?
ワクチンの種類 | 生ワクチン(ビケン) | 不活化ワクチン(シングリクス) |
接種回数 | 1回 | 2回(2か月後に2回目投与) |
予防効果 | 約50% | 90%以上 |
神経痛予防効果 | 約65% | 90%以上 |
予防期間 | 約5年 | 約9年 |
副反応 | 軽度の接種部位の痛み | 接種部位の痛み、疲労感、筋肉痛、発熱など |
料金 | 7,000円(税抜) | 20,000円(税抜)×2回 |
接種できない方 | ・免疫機能が低下している方 ・妊娠中の方 ・ワクチン成分にアレルギーのある方 | ワクチン成分にアレルギーのある方 |
まず、生ワクチン(ビケン)のほうが不活化ワクチン(シングリクス)よりも安価ですが、予防効果が低く、予防期間も短いのが難点です。一方、不活化ワクチン(シングリクス)は高価で副反応もありますが、十分な効果を発揮します。
ステロイドや免疫抑制剤を内服中の方、抗ガン治療中の方などは免疫機能が低下しているため不活化ワクチンをお勧めします。それ以外の方は接種回数、効果、持続期間、料金などそれぞれ違いを比較検討の上お申し込みください。
(取り寄せになるため、事前にお電話にて予約をお願いします)