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高血圧とは、どのような病気ですか?
こんにちは。
宝塚市の内科医院【なかすじR内科・内視鏡クリニック】です。
頭痛やめまい、肩こりなどの症状にお悩みではありませんか?
高血圧が慢性化すると、動脈硬化が引き起こされる可能性もあるため、早期に発見して治療することが大切です。
当院では健康診断や人間ドッグの結果で初めて高血圧と指摘されて受診される方がほとんどです。
また、当院の専門である肝臓診療においては、【脂肪肝】の高血圧が合併していることも多々あります。
ここでは、高血圧について詳しくお話しします。
高血圧とは
血圧が高い状態が続くのが、「高血圧症」です。
私たちの心臓はポンプのように縮んだり膨らんだりしながら、血液を全身に送り出しています。
健康な状態では、運動したり寒さを感じたりすると血圧は一時的に上がりますが、すぐに正常値に戻ります。
しかし、高血圧症の方は安静にしていても血圧が通常の値よりも高く、高い状態が持続するのです。
血圧には上と下があり、「上の血圧(収縮期血圧)」は心臓が収縮したときの血圧で、膨らんでいるときの血圧が「下の血圧(拡張期血圧)」とされています。
上の血圧が135、下の血圧が85を超える状態が続く場合は、高血圧症の可能性があります。
高血圧をそのままにしていると、血管が傷ついて動脈硬化が進行するリスクが高まります。
さらに、脳卒中や心筋梗塞などの疾患を引き起こす恐れもあります。
高血圧の分類と原因
高血圧は、遺伝的な要因や生活習慣などの要因が絡み合って血圧が上がる「本態性高血圧」と甲状腺や副腎の疾患などが原因となる「二次性高血圧」に分類されます。
日本人の高血圧のほとんどが「本態性高血圧」とされていて、生まれ持った体質(遺伝的要因)以外に、
・ライフスタイルの変化
・過剰な塩分摂取
・運動不足
・加齢による血管の硬化
・飲酒
・喫煙
などの環境的要因が、高血圧を引き起こすリスクとされています。
高血圧と脂肪肝の関係
高血圧は、高脂血症、糖尿病などと同様にメタボリックシンドロームの要因の一つですが、脂肪肝はいわゆる「メタボ」が肝臓に現れた状態です。よって、脂肪肝の診療をしていると高血圧が見つかることが多々あります。
高血圧予防のための5つの生活習慣
1.塩分を控える
食塩過多になると、上昇した塩分濃度を下げるために、水分が必要となります。
そのため、心臓に送り込む血液の量が増えて、血管にかかる力(血圧)が上昇するのです。
2.ミネラルを摂取する
野菜、果物、海藻、豆類、乳製品などに含まれているカリウムは、ナトリウム(塩分)の体外への排出を手助けします。
ミネラルをバランスよく摂取するには、さまざまな種類の食材をまんべんなく取り入れるのがおすすめです。
3.定期的な運動を習慣にする
汗をかくと余分な塩分が体外に排出されるため、血圧の降下が期待できます。
普段から、「歩く」「ストレッチする」といった運動習慣を身につけてください。
4.ストレスの軽減に努める
ストレスがかかると、心拍数が上昇して血管が収縮して血圧が上昇します。
このタイプは朝晩の測定では通常値であることが多く、健康診断では発見されにくいとされています。
生活リズムを整えて、リラックスできる時間を持つことが大切です。
5.禁煙する
喫煙によって交感神経が刺激されると、血管は収縮して血圧は上昇します。
また、飲酒も同様に、血管を収縮させる要因となりますので、量に気をつけてください。
まとめ
高血圧は、早期発見・早期治療が重要です。
高血圧は初期の段階では自覚症状がないケースも多く、早期発見のためには定期的な血圧測定が必要です。
お一人お一人に合わせた治療法や改善策をご提案しますので、血圧が高い場合はお早めにご相談ください。