コラム|宝塚市で内科医院をお探しの方はなかすじR内科・内視鏡クリニックまで
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血便にお悩みの方へ
宝塚市のなかすじR内科・内視鏡クリニックでは、血便の症状に対して、
消化器内科専門医による診療を行っています。
「痔かと思っていたけど大丈夫?」
「一度だけだから様子を見ている」
このようなご不安がある方は、早めの受診をおすすめします。
■血便とは?
血便とは、排便時に便に血液が混じった状態を指します。
血の色や出方によって、出血部位や疾患の予測がある程度可能です。
● 鮮やかな赤い血便:肛門や直腸に近い部分からの出血が多い(痔、裂肛など)
● 暗赤色や黒っぽい便:大腸や上部消化管(胃・十二指腸)からの出血の可能性
※出血量が多くなくても、隠れた病気が進行していることがあります。
■血便の主な原因
血便の原因は多岐にわたります。代表的なものを以下にご紹介します。
● 痔核(いぼ痔)・裂肛(切れ痔)
→ 排便時のいきみによる出血。痛みを伴うこともあります。
● 大腸ポリープ
→ 良性でも出血を起こすことがあり、放置すると一部が大腸がんに移行することも。
● 大腸がん
→ 初期には自覚症状が少なく、便潜血や少量の血便で見つかることがあります。
● 潰瘍性大腸炎・クローン病(炎症性腸疾患)
→ 粘血便、下痢、腹痛を伴うことが多く、慢性化します。
● 感染性腸炎(O-157、赤痢菌など)
→ 突発的な激しい腹痛・下痢とともに血便が現れることがあります。
● 虚血性大腸炎
→ 血流不足で大腸に炎症が起こり、突然の腹痛・血便が起こる高齢者に多い疾患です
。
● 憩室出血
→ 大腸にできた袋状の突出部(憩室)からの出血。大量出血を伴うことも。
■血便を放置するとどうなる?
血便は「たまに出るだけ」「痔だと思うから」と放置しがちですが、
実際には深刻な疾患が隠れている場合も少なくありません。
● 初期の大腸がんのサインを見逃す
● ポリープががん化するタイミングを逃す
● 慢性的な炎症によって腸が狭窄(狭くなる)する
少量でも、繰り返す・気になる・40歳以上の方は早めの検査をおすすめします。
■当院で行う検査内容
血便の原因を調べるには、正確な検査が必要です。
当院では以下の検査を実施しています
● 問診・診察:出血のタイミング、量、痛みの有無などを丁寧に伺います。
● 便潜血検査:目に見えない出血の有無を確認。
● 血液検査:貧血の程度や炎症反応を確認。
● 大腸カメラ検査(内視鏡検査)
肛門からカメラを挿入して大腸全体を直接観察します。
ポリープがあればその場で切除も可能です。
当院では鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査に対応しています。
宝塚市内で血便が心配な方にとって、通いやすく丁寧な検査が受けられる体制を整えています
。
■治療方法
血便の治療は、原因疾患に応じて異なります。
【主な治療方針】
● 痔・裂肛:便を柔らかくする薬、坐薬、生活指導。重症例は手術。
● 大腸ポリープ:内視鏡的ポリープ切除。
● 大腸がん:病期に応じて内視鏡治療、手術、化学療法を組み合わせ。
● 潰瘍性大腸炎・クローン病:抗炎症薬、免疫抑制剤、生物学的製剤など。
● 感染性腸炎:整腸剤、補液、必要時は抗菌薬。
● 虚血性腸炎・憩室出血:保存的治療が基本だが、出血が止まらない場合は止血処置。
■生活上の注意点
血便が出た方は、以下の点にも注意が必要です。
● 排便習慣を整える(便秘・下痢を防ぐ)
● 水分・食物繊維の摂取を意識する
● 定期的な健診(便潜血)を受ける
● 市販薬での自己判断を避ける
■よくある質問(FAQ)
Q. 血便が一度だけ出た場合でも受診した方が良いですか?
A. はい。特に40歳以上の方、再発する場合、他の症状(腹痛・下痢・体重減少など)がある
場合は、早めに検査を受けることが重要です。
Q. 痔と大腸がんはどうやって見分けるのですか?
A. 症状だけで判断するのは難しく、最終的には内視鏡検査が必要です。出血の色や頻度だけで
は判断できません。
Q. 内視鏡検査は痛いですか?
A. 当院では鎮静剤を使用し、苦痛の少ない内視鏡検査を行っております。不安がある方も安心
して受けていただけます。
血便は「軽い症状」と油断せず、消化器の専門医による診察と検査を受けることが重要です。
宝塚市で血便の症状が気になる方は、なかすじR内科・内視鏡クリニックまでお気軽にご相談
ください。 早期発見・早期治療が、将来の健康を守る第一歩です。