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過敏性腸症候群にお悩みの方へ

過敏性腸症候群にお悩みの方へ

宝塚市のなかすじR内科・内視鏡クリニックでは、過敏性腸症候群(IBS)の診療を行っていま
す。過敏性腸症候群は腹痛や便通異常(下痢・便秘)が長期間続くことで、生活に支障をきた
すケースも少なくありません。
当院では消化器専門医が丁寧な診療と必要な検査を行います。

■過敏性腸症候群とは?
過敏性腸症候群(IBS)とは、腸に器質的な異常がないにもかかわらず、 腹痛や便通異常(下
痢・便秘)が慢性的に続く疾患です。
精神的ストレスや腸内環境の乱れ、自律神経のバランス不調が主な原因と考えられています。
日本でも若年層から高齢者まで幅広い年代でみられます。

■過敏性腸症候群の主な症状
IBSの代表的な症状には以下のようなものがあります。
● 腹痛や腹部不快感(排便で一時的に軽減する)
● 下痢、便秘、または両方を繰り返す
● 腹部膨満感(お腹が張る)
● 排便後も残便感が残る
※血便や発熱、体重減少を伴う場合は、他の疾患を考慮する必要があります。

■過敏性腸症候群の原因
過敏性腸症候群を引き起こす要因には、次のようなものがあります。
● ストレスや不安による自律神経の乱れ
● 腸内細菌バランスの乱れ(腸内フローラの異常)
● 食生活の乱れ(脂肪分・アルコール・刺激物の摂りすぎ)
● 感染性胃腸炎後に発症する感染後IBS
脳と腸が影響し合う「脳腸相関」の異常が、IBSの発症に関与していると考えられています。

■過敏性腸症候群の検査内容
当院では、以下の流れでIBSの診断を行っています。
● 問診:症状の種類や頻度、発症時期、生活習慣について詳しくお伺いします。
● 血液検査・便検査:感染症や炎症の有無を調べます。

● 大腸カメラ検査(必要に応じて実施):大腸にポリープやがん、炎症性疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)がないかを確認します。
※医師の判断によって検査のフローは異なります。
※特に40歳以上で初めて症状が出た場合や、血便・体重減少がある場合には、大腸内視鏡検査
を推奨しています。

■過敏性腸症候群の放置によるリスク
IBSは命に関わる疾患ではありませんが、放置することで以下のリスクが高まります。
● 日常生活や社会生活に著しい支障
● 不安障害やうつ病の合併
● 症状が慢性化し、治療が長期化する可能性
早期に適切な診断・治療を受けることが大切です。

■過敏性腸症候群の治療法
IBSの治療は、生活改善と薬物療法を組み合わせて行います。
【生活改善】
● 食事指導(脂肪や刺激物を控える、食物繊維の適量摂取)
● 規則正しい生活リズム
● 適度な運動とストレスマネジメント
【薬物療法】
● 消化管運動改善薬
● 鎮痙薬(お腹の痛みを和らげる)
● 整腸剤(腸内環境の正常化)
● 必要に応じ抗不安薬・抗うつ薬

■よくある質問
Q. IBSは治りますか?
A. 完全に「治癒」するわけではありませんが、適切な治療により症状は大きく改善し、快適な
生活が可能になります。
Q. どんな食事を心がければいいですか?
A. 脂肪分やカフェイン、アルコールを控えめにし、食物繊維を過不足なく摂ることがポイント
です。症状に応じた食事指導を行いますのでご相談ください。

Q. 精神的ストレスが強いと症状が悪化しますか?
A. はい、ストレスはIBSの症状を悪化させる大きな要因です。ストレスマネジメントも治療の
一環となります。

過敏性腸症候群は、症状とうまく付き合うことが治療の第一歩です。
宝塚市で腹痛や便通異常にお悩みの方は、なかすじR内科・内視鏡クリニックへお気軽にご相
談ください。